睡眠時無呼吸外来

睡眠時無呼吸症候群とは

R6年度全国トラック協会より指定医療機関として当院が指定を受けました。

近年、睡眠中にいびきをかいて、時々息が止まる睡眠時無呼吸症候群が注目されています。

この状態になると高血圧などの生活習慣病が増えるだけでなく、日中に眠気がさしたり注意力低下を起こし、交通事故や仕事のミスが増えます。放置すると早死にすることもわかっています。
肥満に対するダイエットとCPAP(シーパップ)ないしマウスピースなどで改善することが知られています。

日本人は顎の発達が悪く顔のほりがあさいため、寝ているときに舌根が喉をふさぎ、睡眠時無呼吸になりやすいです。
心不全などが原因の中枢性無呼吸の方もおられますが、多くの睡眠時無呼吸は気道閉塞型です。

検査や治療の流れについて解説します。

睡眠時無呼吸症候群とは

主な自覚症状

  • ■大きないびきをかく
  • ■夜中に何度も目が覚める
  • ■起床時の頭痛やだるさ
  • ■日中いつもねむい
  • ■居眠り運転をよく起こしそうになる
頭重感

頭重感

倦怠感

倦怠感
運転中や仕事中の強い眠気

運転中や仕事中の強い眠気

大きないびき

大きないびき

主な合併症

睡眠時無呼吸症候群による合併症は、以下のものがあり、その危険性は健常者に比べ高くなっています。
また、交通事故の発生率も、健常者に比べ7倍ともいわれています。

主な合併症

代表的所見

身体的所見
■喫煙
■日本人の顔骨格の特性(あごが引けており上気道が細い)(特に女性に多い)
■首が太い(短い)
■肥満
■舌が大きい
■鼻炎・鼻中隔弯曲
■あごが小さい・大きい
■口蓋垂が長い
■口呼吸をする
■日常的にお酒を飲む
医学的所見
■高血圧(特に早朝高血圧)
■糖尿病
■脳血管障害
■扁桃肥大(アデノイド含む)
■慢性腎臓病
■虚血性心疾患
■不整脈
■大動脈疾患
■肺高血圧

※呼吸器学会・循環器学会より引用

睡眠と生活習慣病の関係図

睡眠と生活習慣病の関係図

検査方法

手のひらサイズの器機本体

手のひらサイズの器機本体

取得パラメータ
・呼吸(圧力)
・SpO2
・Youtubeでの取り付け動画の視聴が可能
手首に装着し2点をテープで固定(パルスオキシメーター)

手首に装着し2点をテープで固定
(パルスオキシメーター)

気流を観察するセンサーを装着(パルスリープ)

気流を観察するセンサーを装着
(パルスリープ)